終点、池袋

フィクション交じりのノンフィクション

EPISODE-1 日曜日の整形外科

男子、食べて寝れば治る- 

 

週刊少年ジャンプからそう教えられた私であったが

友人が病院での受診を推奨してきたので

最寄りの整形外科へ行く事にした。

 

受傷したのが土曜日の夜であったため

予約なし状態で日曜日に営業している整形外科へ。

 

貴重な休日をなるべく病院に使いたくなかった為

受付開始30分前の朝8時に整形外科に到着。

 

出来る大人は違う…

自画自賛しながら朝の爽やかな空気を楽しむ私。

 

いざ 院内へ。

 

!!

 

何と言う事でしょう!

 

爺!

婆!

爺爺!婆!

婆婆婆婆爺婆婆!

 

幼き頃 来るぞ来るぞと言われていた

高齢化社会の現実がそこには広がっていた。

 

結局4時間ほど死んだように待ち運命の診察へ。

 

一通りポパイ化した腕を目視された後

ウナクールのような物を腕にすりすりされる。

 

何だかぬるぬるしてて気持ちいい…

 

するとモニターには

すりすりされている場所の体の内面がうつっていた。

 

いわゆる超音波(エコー)検査と呼ばれるものらしい。

 

「この空洞が本来腱があった場所ですねー」

 

やはり私の長頭腱は

どこかにFly awayしているようだ。

 

「手術しないと治らないけどこのままでも日常生活は問題ないですよ。力はおよそ80%に低下します。」

 

「手術しない方が多いですけどどうしますー?」

 

どうします?と言われても困る。

 

結局この整形外科では手術は出来ないようなので

手術が出来そうな大きい病院へ行く事にした。

 

 

結局 貴重な休日をほぼ半日使い

得たのはぬるぬるの快楽だけだった。