EPISODE-11 入院3日目
丑三つ時に手術した腕の麻酔が切れ
ドクドクと脈打つような痛みが出てきた。
手術当日の夜はかなり痛むと噂で聞いていた。
確かに痛い。
しかしそれよりもチンロンの痛みの方が深刻だった。
結局ろくに眠れず3日目の朝を迎えた。
朝ごはんが運ばれる。
写真はセピア色に加工しているわけではない。
元からシックな装いなのだ。
通常であればガッカリしそうな見た目なのだが
私はヨダレだらだら状態であった。
それもそのはず
普段 1日3,000キロカロリーくらい接種している私が
手術前日から絶食を強いられており
これが36時間振りのご飯なのである。
慣れない左手を使い獣のように食らう。
うまっ!
おかかのフリカケうまっ!
改めて食のありがたみを知った私は
窓から見える湘南の山々やケーズデンキに向かって
ごちそうさまと深く手を合わせた。
素晴らしい朝だ。
…
この時の私は知らなかった。
食事がはじまった事によりはじまる
尿道の痛みの連鎖をッッ!!