終点、池袋

フィクション交じりのノンフィクション

EPISODE-9 入院2日目

「そろそろ行きましょうか」

 

コクリ

 

世界がおやつを楽しむ15時過ぎ

私は手術室に移動した。

 

ドラマや映画で見るような手術室そのままだ。

筋肉質な上半身をさらけ出しベッドに横たわる。

 

 

あれ?

この感情は…?

き、恐怖?

 

パワー系 強キャラな見た目とは裏腹に

心は気弱な子羊モードへと陥っていた。

 

手術室に入った瞬間 急に色々想像して怖くなる。

手術あるあるなのだろうか。

 

恐怖に怯えているのも束の間

準備は着々と進み 酸素マスクを装着させられる。

 

「それではだんだん眠くなりますよー」

 

先生の手品師のような台詞と共に

私の恐怖はより加速する!

 

麻酔が効かなかったらどうしよう!!

途中で起きたらどうしよう!!

二度と起きなかったらどうしよう!!

みんな今までありがとう!!

 

 

スピー

 

 

 

全身麻酔恐るべし。

 

目が覚めると私は病室にいた。

 

とりあえず手術は終わったのだとホッと一息つき…

 

 

!!?

 

一息つく間もなく!!

 

刺すような痛みが全身を駆け巡る!!

 

!!?

 

呼吸するたび痛む!?

 

!!!?

 

それも手術していないはずの下半身から!?

 

 

!!!!?

 

 

オ…オチ…ッッッ!

 

オチンロンに管が刺さってる!!!