EPISODE-9 入院2日目
「そろそろ行きましょうか」
コクリ
世界がおやつを楽しむ15時過ぎ
私は手術室に移動した。
ドラマや映画で見るような手術室そのままだ。
筋肉質な上半身をさらけ出しベッドに横たわる。
…
あれ?
…
この感情は…?
…
き、恐怖?
…
パワー系 強キャラな見た目とは裏腹に
心は気弱な子羊モードへと陥っていた。
手術室に入った瞬間 急に色々想像して怖くなる。
手術あるあるなのだろうか。
恐怖に怯えているのも束の間
準備は着々と進み 酸素マスクを装着させられる。
「それではだんだん眠くなりますよー」
先生の手品師のような台詞と共に
私の恐怖はより加速する!
麻酔が効かなかったらどうしよう!!
途中で起きたらどうしよう!!
二度と起きなかったらどうしよう!!
みんな今までありがとう!!
…
スピー
全身麻酔恐るべし。
目が覚めると私は病室にいた。
とりあえず手術は終わったのだとホッと一息つき…
!!?
一息つく間もなく!!
刺すような痛みが全身を駆け巡る!!
!!?
呼吸するたび痛む!?
!!!?
それも手術していないはずの下半身から!?
!!!!?
オ…オチ…ッッッ!
オチンロンに管が刺さってる!!!