終点、池袋

フィクション交じりのノンフィクション

EPISODE-13 入院4日目

カテチンが解除され 点滴が解除され

無課金ノーマル状態へと近づいていく私。

 

残すは腕付近の血管から繋がれている

血抜きドレーンと呼ばれる物のみだった。

 

 

4日目の朝。

 

朝食を終え もう一眠りしようとした時だった。

 

ゴゴゴゴ…

 

カーテン越しに感じるただならぬ戦闘力。

 

シャーッ

 

後光ピカーッ

 

「どうも ニコッ」

 

やはり 院長だった。

 

実は私の担当医は院長であり

手術を薦めてくれたのも他ならぬ院長だった。

 

院長自らが血抜きドレーンを抜きに来て下さったのだ。

 

「痛かったら遠慮なく叫んで下さいね ニコッ」

 

また痛いのか…

 

「では…フンッ!」

 

ッッ!

 

「おや?声が出ませんねぇ ガッカリ」

 

フフフ…

確かに痛みは強く 入院前の私なら

間違いなく喚き散らしていたレベルだった。

 

だが尿道戦争を経て

私のMレベルは着実に上がっていたのだ。

 

もっとだ!

もっとくれ!

 

 

「それでは明日退院です。午後にお風呂も入れます」

 

風呂…。

言われて見れば3日間風呂に入っていない。

 

無事入れるのだろうか。